無我夢中すぎて、知らないところに来てしまった。 車や人が行き交う道路。 公共の場ということが分かっていても、涙は溢れた。 まるで、親とはぐれた幼い子供のように、泣いた。 なんかもう、酷い。 咲樹と志歩に電話して、とりあえず迎えに来てもらうことにした。 友達にまで迷惑かけて、本当、情けない。