気づけば走っていた。 無我夢中で走っていた。 その場から、必死で逃げるように。 こうやって逃げるのは、何回目だろう。 こうやって、君との距離は離れてく。 どこまでも馬鹿な自分。 どこまでも訳の分からない自分。 悔しさ、悲しさ、孤独感、苛立ち。 いろんな気持ちが入り交じって、涙が溢れた。 こうやって、君のことで泣くのは二回目だ。