「こんなとこに…って、何やってんの?」
岩崎くんは、一点を見つめて眉間に皺を寄せた。
うん。三崎くんの手が頭に置かれたまんまで……。
こんなところを岩崎くんに見られてしまった羞恥と罪悪感で、うちはまたその場を飛び出した。
「由姫!?」
後ろから聞こえる三崎くんの声も聞こえないフリ。
うちは校門までダッシュして、一目散に逃げた。
近くの公園まで来て、ブランコに座って揺れながら気持ちを落ち着かせた。
「あほ……」
本間、阿呆。
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