それから私はやっと君を忘れることが出来た。
一緒に歩いていたこの廊下を歩いても、君を思い出すことは無い。
認めたことで、私に覆い被っていたものが軽くなった気がした。
それから私は誰かを好きになると、友達を選ばず
愛を伝えた。
そして今、私には恋人ができた。
先輩の代わりなんかじゃない。
私は、この人を愛している。
前の自分を思うと、ほんとに幼かったなと思う。
一瞬でさえ、大切だから言わなかった。
でもそれは違った。
一瞬でさえ、大切だから言うんだ。
先輩、私は君を好きになってよかったです。
辛かったけど、先輩のおかげで前に進めた気がします。
ねぇ…、
私はこれからも前に進むよ。
そして、愛を伝える。
一瞬でさえ、大切だから……。

