先輩、先輩。 私は必死に先輩を探した。 こないだ誕生日に買ってもらった私のカメラを持って。 一枚でいいんです。 君と、二人で撮りたい。 「体育館出ろー。」 最後は先生達に体育館を出された。 私は結局、先輩を見つけることは出来なかった。 今の私に残るもの。 それは、後悔。 何故私は後輩を選んだの? 愛を選べば、先輩に私の存在を刻み込むことが出来たかもしれないのに。 ただ後輩を選んだ私をきっと、東京に行った君は忘れてしまう。 先輩、お願いします。 私を、忘れないで。