でも、君はもうすぐ卒業してしまう。
私も来年は卒業だから同じ高校にしたいと思い、
先輩にどこの高校に行くか聞いた。
そうしたら、
「俺、東京行くんだ」
にこっと笑ってそう言ったんだ。
“東京“
そこは私にとってすごく遠くて。
近所の高校だろうと思っていた私はショックを隠し切れなかった。
そんな私に気付かず君は話しを続ける。
「東京に行って、やりたいことがあるんだ。」
そう言う君の瞳は輝いていて。
その瞳に、私は映っていないと思い知らせる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…