それからしばらく、 彼から返信メールはなかった。 『〜♪』 ちょうど寝かかってるとき、携帯の着信音がなった。 あ、電話だ。 「…もしもし?」 『開けて。』 耳に届く懐かしい声。 微かな雨の音。 「え?何を…?」 『玄関』 彼は短く告げた。