「参ったなあ。どうすればいいんだよ。」

病院の外に出た翔は、携帯電話の電源を入れた。



・・・メール受信中・・・



from 真治
件名 無題
添付画像あり



あいつが来ている。



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・・・添付画像受信中・・・

美月のマンションに入る2人の後ろ姿だった。





「真治、メール見た。今もいるのか?」

「いや、10分くらいで出てきた。」

「2人?」

「いや、男だけだ。」

「今は?」

「ああ、あの人ひとりだ。」

「いったい2人の関係は何んだ?この前もそうだけど、今日も10分・・・恋人なら短いよな。」

「えっ?そんなもの何ですか?」

「はい、そういうものなのです。真治君。まあ、あの男が誰だかわかれば少しはわかるか。」

「翔さん!すいません。」

「?」

「今週、レポートが忙しくてまだ調べ終わっていないんです。」

「別にいいよ。勉強のほうが大事だからな。」

「すいません。」

「いいって。」

そういい終わると翔は電話を切った。
(畜生!なんだ、あの男は!)