次の日から二人は一緒に登下校するようになってきた。





そんな二人を見ていたテニス部の子達はいじめをやめるように里中先輩に言った。









だが…。

「やなこった」
「でも…」
「やだったらやだ!…やめたかったら、あなた達だけやめな」


そう言えば、続けると考えたのだろう。けれど実際は。




「じゃ、そうさせてもらいます」
「えっ…」
「里中先輩って案外子供っぽいだね」
「「だねー」」








まさか、本当にやめるとは思いもしなかった。里中は、実は人数が減ることを恐れていた。