実乃は、その日の夜、里中先輩にメールをした。






[私はもう、先輩の言うことは聞けません]と。




聖佳といじめに立ち向かうことを決めた。







何があっても……。

たとえ……形だけの友に裏切られたとしても、聖佳という友達がいる。祐希という友達がいる。星弥という友達がいる。




そんな強い思いから、いじめる側からいじめられる側へ移動を決めた。