「まだ制服なんだー 家帰ってなかったの?」 「あ…うん。友達と買い物してたんだ」 私はいつもこうやって 陸に嘘をついていた 陸のことちゃんと好きだけど 私は一途になれない 本気になったら恋愛は負けだと そう思っているから 確かに最初は陸に嘘をつくのは 罪悪感があったが今は なんとも思わなくなった 「ふーん。俺お腹空いちゃった! なんか食いに行こうぜ」 陸はいつも私に深いことは 聞いてこなかった だから私も聞かない だって知って傷つくのは 自分なんだから