雫先輩は私の先を無言で歩いて行く。



雫先輩って二年の中で、綺麗で頭が良くてスポーツも出来て人気のある先輩。



そんな先輩が私に一体なんの用があるんだろう?



消灯時間の少し前で周りは誰もいなくて静かで暗い。



合宿所の二階のエントランスで雫先輩が


「ここで話そう」



と言ってソファーに座った。



「はい」



返事をして私も雫先輩の正面に座った。