「じゃ、あたしここで曲がるから!

凛先輩の事、頑張ろうね!」



美優は手をヒラヒラさせて歩いて行った。



もかも私も無言で立ち止まったまま、
美優の後ろ姿を見ていた。




「きっと、凛先輩に近寄りたくて、れあの所に来たんだよ。

気をつけなきゃだよ!」



「私に近付いてもどうにもならないのにね」



「れあの近くにいたら、話すチャンスあると思ったんじゃない?」



「まさか!
でもさ、あんなかわいいコだったら凛先輩だって……」