「…え?」 私は レイ子の切れ長で 上品な唇を見た 「ユウスケよ! これ以上シカトされたらぐれちゃって 手つけられなくなるよ」 レイ子が腕組みをする 「…さけてるつもりはないんだけどね」 レイ子の丸い目が きゅきゅきゅ…と つり上がる 「だって。退院の時だって先に帰ったのもユウスケに会いたくなかったんでしょ」 「…それは!」 言いかけて 慌てて口をつぐむ …あの日はタカシが 迎えに来たんだっけ