タカシは
よっぽど空腹だったのか一瞬ですき焼きを平らげた
こうして見ると
タカシは少し若いかもしれない
…一体何歳なんだろう
そんなことを
顔を盗み見ながら
考えていると
「ひゃっ」
突然
頬をつねられた
「なんかよからぬ事考えてるだろ」
とにらまれた
はなせっと暴れていたら
バランスを崩して
タカシの上に倒れこんでしまった
「……!」
タカシの顔が近い
「…ごめん」
慌てて起き上がろうとする私
「…!」
両手を捕まれて
動けない
「離して…」
「いやだ」
タカシが強引に
体を返して
私に覆いかぶさる
タカシの顔が近付いてくる
キス…される…
私は何故か顔を背けて
反射的にぎゅっと
目をつぶった
「…そんなに」
ポツリ、とタカシが言う
その声に
目をあけたら
「そんなにタカシが
いいのかよ…」
苦しそうな
切ない瞳と出会った


