熱が完全に下がった次の日。
私は普通に学校に行った。

普通に授業受けて、普通に部活やって…
39℃あったなんて嘘みたい。




部活が終わっていつものように鍵を閉めるため残っていた。


ドンドンドンドン


ドリブルの音……

体育館を覗くと

やっぱり…
夏目先輩がいた。


「お!お疲れ、ハル!!」

「お疲れ様です。……あの…鍵閉めたいんですけど」

「もうちょい待って!!」


そう言って夏目先輩はシュートをしたり、ドリブルついたりといっこうに終わる気配がない。

「夏目先輩―!!私帰りますよ~」

「ダメ!!」

「んじゃあ早くしてくださいよ!また見回り来ちゃいますよ~」


私帰りたいんだけど…



案の定、見回りのおじさんが来た。

そして夏目先輩は急いで着替えてやっとのことで帰れた。