「ハ…「あ~!!Tシャツ、Tシャツ!!夏目先輩今取ってきますね♪」


「ああ…」



私は夏目先輩の言葉を遮った。


そして急いで家の中に入りTシャツを渡した。
先輩はそのままさっきのことは触れず帰っていった。




夏目先輩は今どんな気持ちかな…?
あんなこと言われて気分いいわけないよね?

最悪だって思ったかな…

軽蔑されるかな…

謝って…許してくれるのかな…?




今はまだ泣いちゃダメ……


慣れてるじゃない!
こんなこと…



いつものこと……


なのに…




どうしてこんなに悲しいの?

涙が…止まらない。



「……ッウッ…グ…」






私は中に入って玄関のドアに寄りかかりしゃがみこんだまま静かに泣いた……暗闇の中で…。