「大事な者を奪われ
失った……
苦しさ…憎らしさ」




シキはハッとしたように
ルイスを見る







あまりにも的を
いていたから







「私にはね…婚約者が
いたのよ…
だけど………」






目を閉じる




瞼の裏に…蘇る





鮮明に……






叫び声
夥しい血




焼ける家




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