宝石の封印

「……ってんだよ……」



「え!?」




「こいつは人間だろ!?
売るとか意味わかんねーよ!!」



俺は団員をキッと睨んだ。



「あり……がと…ぅ…」

突然後ろから
か細い
今にも消えて
しまいそうな
声が聞こえた。




バッと振り向くと
そこには

さっきまで
死んだように眠っていた
女が弱々しい笑みを
浮かべていた。