「ところで先生。若松先生ってどういう先生なんですか?」


ミカエル様の質問に先生は一瞬眉を寄せた。


「お怪我をされ、入院中で先生が急遽代理になったとおっしゃっていたので。今回の私たちを襲った輩と同一ならばと思いまして」


さっすが天使様。
悪魔のアの字も出さずにスラスラとでてきますねぇ。

って、睨まない!!


「若松先生にもどんなヤツに襲われたか聞いたんだけどな。よく分からないことを言われた」

「よく分からないこと?」

先生は顎に手を添えながら「守秘義務もあるんだよなぁ」と言いながらも。


「馬に乗ってラッパを持って、王冠している」

先生。
悪魔です、それ。

「それが四人。もう一人は狩人の格好した顔のない輩」


バルバトスです、先生。



って言えたらいいのに。


残念。


「オカルト好きって噂もあったんだよな、若松先生は」


その言葉に天使様の片眉がピクリと動いた。


「オカルトが好きだったのですか?」