「とにかく詳しい話を聞いてやるから。今からメシ行くぞ。いいな?」


有無を言わせない気迫を持って、先生はおっしゃったので。



はい。

もう反論さえできません。



オレは苦笑いを浮かべ、今は素直に「はい」と返事した。





連れだって歩き出すオレはまたあの声を聞く。



『楽しんでくれよ』



と言うあの声を。


立ち止り振り返る。


そこに見えるのは沈みゆく太陽だけ。


「テンシン、置いてくぞー!!」


遠山先生の声にオレは何もなかったように歩き出す。



編入2日目でこの騒動。


この後、どうなるんだ?