とりあえず、その場をうまく流しつつ、オレはここから一人で立ち去る戦法にでる。

援護射撃というのか、ただ単に楽しんでいるというのか。
その辺が微妙な天使様の言葉だけれど、なんかそれにうまいこと先生は乗っかっている。

どうやら気が合う二人らしい。


SはS同士、気が合いやすいのか?




にしても、先生は天使様にはすっごく丁寧な物腰に、丁寧な話し方をする。

これは理不尽な気がするけれど。



よしっ。
これできっかけ作ろうっと。



「な、なんだか、俺とミカエル、いやミシェルとで、扱いに差がありすぎませんか?」


「相手に合わせて言葉も態度も変えてしかるべきだと思うが?」



想像通りのドS発言。


いや、想像していたけど、胸にぐっさり響きますな。




『行け、早く!!』



天使様の苛立った目にオレはゴクリと息をのみ。



「登校拒否してやるー!!」


なんて、それっぽいことを残して猛ダッシュ。



すんません、先生。


今は、どうかお許しを!!