始業式を無事に終え……たかったのに、オレ達は途中退場することになった。


「慣れろといっただろうが」


隣にいる天使様は物凄く不機嫌なお顔をこちらに向けている。


「そうなんすけどね」


天使様の説明だと、オレの倒れる一時だけ。

瘴気が濃くなったのだと言った。


つーか、慣れろとは言われたけど。
薄い瘴気ならまだしも、一気に濃くなったらそんなもの、ついていけねぇって!!


「とにかく、理事長室にもう一度挨拶に行くぞ」


と言われるがままにオレは医務室のベッドから降りる。



理事長先生は元に戻ったオレを見て、少しほっとしたようだった。


オレは「すみません」と頭を下げた。



「そんなことはいいのよ、さぁ、お掛けなさい」


その言葉に甘え、オレは天使様と並んで腰を掛けた。