「じゃ、ミカエル。またあっちでな」

「ああ」


手を上げ、別れを告げる二人に向かって、天使様も同じように手を上げて答えた。


素っ気ないけど、ほんとはすっげー感謝してるし。
ちょっと寂しいんだろうな。


「そんなことはない」


オレを睨みそう言った天使様。


「かわいくないっすよ」




「死ネ」



オレの首に天使様の腕が巻きついて、辺りは一面笑いに包まれる。



青い空に向かってのびやかに、のびやかに。



笑い声はこだました。