「なぁ、隼人。バルバトスの魂ってどこ?」

オレの質問に隼人は自分の胸の上をトントンと指差した。

「心臓。しかも……かなり奥まっとるからおまえのキツネちゃんじゃ、無理やと思う」

「まぢで?」

「背中まで突き抜けるくらいのすっげー武器やないとあかんと思う」


つーか、チョークって突き抜けるんかいな?


「じゃ、あとよろしくな、真理矢」

「は?」

「あとはおまえに任す。オレはここでワコちゃん守りながら見とる」

「……歌姫様の歌は?」


オレがワコちゃんを見ると、ワコちゃんはこりこりと頭を掻いた。


「普通に戻っちゃったみたい」


お話が普通にできるようになっちゃってます。

歌声になってません。




ダメじゃん。



天薬……効果時間短すぎっ!!