「なぁ、ワコちゃん」

「なぁに?」

「センセのあの動き、なんかスポーツしとった?」


すっかり隼人君からは敬語というか、標準語がなくなってお国言葉になってます。


「うーん、テニスが得意だよ。あと剣道も」



つーか、スポーツマンなのね。
ま、見た目もそうだけど。



そっか。
だからスポ根ものみたいに光る汗が似合うんだ!!


爽やかだわ。
ほんと爽やか。

先生、学園内でも人気高いしなー。


オレもスポーツ、なんかやろうかな?


でも、なにを?


スポーツ出来ないわけじゃないけど、飛びぬけてこれが好きってのも。
これやりたいってのも、ほんとに思いつかなくって。


テニスは個人戦だからいいとしても、先生と同じ種目じゃな。

バスケ? バレー? 

チームプレーはあかんだろ?


んじゃ、なによ!!

水泳?


水場は危険だろ、オレ。



つーか、オレの貧困な頭をゆっさゆっさしたくなる―!!