「なぁ、センセ、一人にしてええの?」

オレの後に続いた隼人が心配そうに振り返りながらそう言った。


「あー。たぶん、大丈夫な気がする」


だって、先生はやる時はやる男だとオレ、思うから。


いつだってそう。

先生はいつだってさりげなく、さりげなく。
オレ達をサポートしてくれた。


あの人の厳しさの中にはいつだって愛が詰まってる。


聖なる騎士っていうのもオレ、分かる気がする。


だから、きっと先生はやってくれる。


「才能爆発、いつするんやろな?」

「チョーク投げりゃ、分かるんちゃう?」


先生の才能は……チョーク投げじゃないだろうけど。
あのコントロールの良さとチョークのスピードはハンパねぇし。

あれ、まぢ痛かったし。


それが聖なる武器になった日にはどうだろう?



最強な気がする。