天使様チームはただ今サタナキアと戦闘中で。

天界のアイドル歌姫ワコちゃんはラッパ隊をからかって遊んでおいでで。


オレ達メンズチームは、唸り声を上げ突進してくる狩人バルバトスの矢から逃げまくっていて。



なんかオレらだけ、めっちゃイケてない気がする。



「おいっ、テンシン!!」


逃げまくるオレの隣で一緒に逃げている遠山先生がオレを呼ぶ。


「この羽根!! どうやって使うんだ?」

「えーっとですね。イメージすれば、イメージしたモノが出てきます」

「それだけ?」

「それだけです」


めっちゃ眉間にしわ寄ってますけど、先生。
まぢでそれだけの作業なんっすよ。


先生は小さくため息をついた後、羽根をおでこに当てながらなんか考えているように「うーん」と唸った。


「あー。さっき言ったガブ様の言葉とか絶対に想像しないでくださいよー」


ってオレ、親切にアドバイスする。


余分な事イメージしちゃうとその通りに……って。



「あ――っっ!?」


隣で叫ぶ先生の手元にはチョークのガッツリ入った箱が出現。

しかも『白チョーク』かよっ。