「さぁさ、歌姫様が頑張っているんですから、あなたも負けないよう頑張りましょうね。聖なる騎士殿♪」


「聖なる……騎士?」


先生、呆然としてます。



「あなた、彼女の騎士(ナイト)でしょ? 姫を守るための」


そうか。
そうだよな。
お姫様には、お姫様を守る騎士は絶対に必要だよな。

うん。
遠山先生頼れる先生だし。
当然だ。
妥当だ。

先生が騎士なら、うん。

守ってもらえそうな気がする。


って。
オレの立場って何?


オレもそういうカッコいい役どころがいい――!!


「天然って幸せやな」

「なんか言った?」

「んにゃ、別にぃ」


なんだ、隼人のヤツ?

つか、だれが天然なんだろう?


先生か?
先生だな。