言うまでもなく、そこには白衣の天使様がいらっしゃり。
ニコニコニコニコ。

悪ーい笑顔を浮かべてる。


「おいしいのって?」

「勿論あれですよ♪」


さっきから唸りまくって怒りまくってるバルバトスを指して笑う。


先生、顔ひきつってますよ。


「一つ、聞いてもいいだろうか、ジ……じゃなかった」

「ジブリールで構いませんよ。ボクはそういうの、あまりこだわらないんで」

『ミカちゃんと違って』という一言をガブ様は付けくわえてまた悪い笑顔を浮かべた。

そんな顔で笑うから、みんな萎縮するんすよ。


「あれはどういうことなんだ?」


悪魔でがっつり遊んでいるワコちゃんを指して先生は聞いた。


「彼女、歌姫ですから」


はい?

歌姫?


「そう、天の歌姫の魂を宿しているのですよ」


テンノウタヒメってなんですか?



「天界におけるアイドルってとこでしょうかねぇ、簡単に言っちゃうと」


アイドル?

天界のアイドルー!!