なんで朝っぱらからこんなに凹まないとならねーの?


いや、頑張れよ、オレ!!
まだなんも始まってねーし。

今後の頑張り次第じゃ、ほら。
かわいい子から告られるかもしんねーし。


そうだ!!

男は見た目じゃない。

スピリット。

魂だぜ!!



「天林寺真理矢くん。ミシェル=アルハンゲロスくん。壇上へ」

「へっ?」



突然のことに漏れた言葉に、痛いくらい厳しい眼がオレを睨みつける。
それも全員。

まるで軍隊みたいにビシッと一斉に。



「へへへ」


オレは苦笑いを浮かべた。


瞬間。


「ぐぇっ!!」



オレのつま先を思いっきりミカエル様が踏んでいる。