今日は目立っちゃいけないとかで、ミカエル様は黒髪にお帽子をかぶって変装なさっている。


いやー。
それでも無理ありますよー。


漂うオーラをばっさり消してもらわない限り、振り向かない人はいないわけで。


オレなんて、変装なしなのに誰にも振り返ってもらえません。


存在感うすいなー。


凹む。
まぢで凹む。


これで自害しないのが不思議なくらい。


「あの……目的聞いてないんすけど?」



無理やり首根っこ押えられて、引きずるようにここまで連れてこられたせいで。

百瀬に来ないといけない理由ってのをまったく聞いていない。


だいたいの予想はつくけどさ。


明日でいいじゃんよー。


オレの貴重な最後の夏の日を奪わんでくれ~!!