悪魔との戦闘翌日。

オレの目は自然にワコちゃんに向けられていた。

そりゃそうだ。
昨日のラファエル様の言葉通りに悪魔が『上質な魂』を狙うって言うんなら。
オレはなるべくワコちゃんの傍で、悪魔が近づいてこないように目を光らせてなければいけないわけで。

でも。
それが。


どーしてこうなる?


「「「確保っ!!!」」」


10数人の男女に取り囲まれ、逃げ道はなし。
なんかすっげー嫌な予感に見舞われます。



「ワ、ワコちゃん、なんなんですかっ!」


「え? えっとねえ……」



濁すように笑うワコちゃん。


「えーーっと、クリーム塗っとけばいいよねーー。」

「ファンデはどれがいいかなあ。」

「目のとこ、どうする?」

「つけまつげーーっ!」

「ウィッグもいっちゃおーー!」



あれよあれよと言ううちに。
オレ、めっちゃいじられまくり。


つーか、これなんの罰ゲームだよっ!?