「テンシン!!」
抱きすくめられ、オレは思わず天使様を見上げた。
おうつくしいー。
キレイな黄金の髪が舞って。
琥珀の瞳がキラキラと、星が集まっているように光って。
伸びてくる長い指先はひんやりして。
まるで彫刻のようにキレイです。
うっとりとするオレの唇にゆっくりと天使様のそれが重なる。
ああ、ハレルヤ。
突風が吹き荒れて、天使様とオレを飲み込む。
光の渦にグルグル巻きにされるオレと天使様に向かって第四の矢が放たれる。
ちょちょちょちょちょちょちょ!!
オレに向かって矢が飛んできてます!!
オレの目ん玉に向かって矢が飛んできてます!!
スローモーションのようにゆっくりなのに、逃げようにもなぜか逃げられないほどに体が動かず。
オレは突き刺さるの覚悟をする。
痛くありませんよ―にって。
それ絶対無理だよな。



