「私たちも何か乗らない?」

うん。
そうしよう。
なにか乗りましょう。


できれば密着系じゃないヤツ行きましょう。


「あれ、どう?」


観覧車を示される。


なぜ、いきなり観覧車?


つーか、密室。



それは絶対にoutです。



「いや……ほら、最初にそれはないっしょ?」


ミクちゃん、ちょっと残念そうに俯く。


オレと個室に2人きりで何したいの?


いやいやいやいやいやいや、オレ、ほんとに落ちつけ!!



ミクちゃんに他意はない。
絶対にない。

たぶん、『観覧車』がなによりも大好きなのに違いない。



「じゃじゃじゃじゃぁさ。あれどう、あれ!!」



とオレ、適当に向こうを指す。


「うん。いいよ、楽しそう♪ テンシン君って意外とchallengerなんだね~」


へ?

challenger。


しかも発音ものすっごいいいし。