「じゃ、これ渡しとくね。あっちの制服。始業式に全校生徒の前で紹介されるから挨拶だけはきちんとね。えっと、それとあちらの学校から課題が出ているからこれも忘れずにやっておいてね」

そう言って白衣様はオレとミカさまにそれぞれ、明日から行かされる学校の制服と夏目漱石の『こころ』の本を手渡した。


へぇ、制服学ランじゃないんだな。
ブレザーだ。
ブレザー。
つーか、なんか学ラン以外の制服着るのってちょっと面白いかも。

へへ、似合うかなぁ。
帰ったら試着してみよっと。


つーか、オレらの学校って私立のくせに学ランなんだよな。
しかも黒。

私立ならもっと遊べよ、制服も。

あー。
女子が入ったら制服もめっちゃカッコいいのとかになるのかなー?



って、オレ、最近中身が女子化しつつある気がする。


なんでだ? 

マリアスキルを上げるとこうなるのか?
んで、やがては完全な女子にとか?


ありえねー。
それはまぢありえねー。