天気のいい日は、夕暮れ近くまで色とりどりの草花に囲まれた二人の眠るお墓の前で身体を休めます。
楽しかったありし日を思い出しながら過ごしますと、とても心が休まるのです。
そんなある日の事いつものように愛する二人の前で休んでいますと、私はとても素晴らしい夢を見ました。
澄みきった天空で、幼い子供の両手を裕次郎さんと悦子さんが、いとおしむように手をつなぎ、みつめあい、それは幸せそうな笑顔でたわむれながら歩いていました。やがて私の前を通り過ぎようとするので、すぐさま大きく何度も鳴きましたが、気づく事無く通り過ぎていくのです。私は必死に幾度も叫びつづけましたがそれでも三人は遠ざかっていく所で夢から覚めました。私は涙で溢れていましたが、それでもその涙も時が経つにつれ、いつしか幸せの涙に変わっていました。
いつの日にか私も天命がきたら、天空からひとすじの光と共に裕次郎さんと悦子さんが「ラーラ、ラーラ」と迎えに来てくれるのを信じて与えられた命を精一杯生きたいと思います。
(終わり)
楽しかったありし日を思い出しながら過ごしますと、とても心が休まるのです。
そんなある日の事いつものように愛する二人の前で休んでいますと、私はとても素晴らしい夢を見ました。
澄みきった天空で、幼い子供の両手を裕次郎さんと悦子さんが、いとおしむように手をつなぎ、みつめあい、それは幸せそうな笑顔でたわむれながら歩いていました。やがて私の前を通り過ぎようとするので、すぐさま大きく何度も鳴きましたが、気づく事無く通り過ぎていくのです。私は必死に幾度も叫びつづけましたがそれでも三人は遠ざかっていく所で夢から覚めました。私は涙で溢れていましたが、それでもその涙も時が経つにつれ、いつしか幸せの涙に変わっていました。
いつの日にか私も天命がきたら、天空からひとすじの光と共に裕次郎さんと悦子さんが「ラーラ、ラーラ」と迎えに来てくれるのを信じて与えられた命を精一杯生きたいと思います。
(終わり)

