先輩はあたしを鈴奈から離して、路地に連れて行った。


「俺な、梨南が世界で1番大事やわ。」


「へっ?!///」


先輩は、真剣な顔であたしにゆーた。


「だから、俺は梨南に幸せになってほしい。鈴奈が好きやねんやったら、鈴奈を忘れる為に俺と付き合うんちゃうくて、ちゃんと鈴奈に告って、気持ち伝えろッ!!」


先輩は真剣な声で、でも笑顔であたしにゆーた。

「俺は、ほんまに梨南が好きやで。この気持ちに嘘はない。だからな、幸せになれ。ほんまに好きな男とおれ。俺みたいに、ただ憧れとか、カッコイいとかだけの奴ちゃうくて、ちゃんとした‘好き’と付き合え!!」



「わかったかッ?!」


「はぃ〜・・・ッ。」


あたしはポロポロ涙がでた。
先輩の優しさに、先輩の強さに、先輩に・・・。

なんであたし、先輩を好きになれなかったん?

先輩のほうが、全然いい男やのに・・・。


「先輩、大好きです。
ありがとうございました。」


あたしはあえて、ごめんなさいは、言わんかった。


「俺も、梨南が好き。
ありがとう。」


それから先輩はあたしを抱きしめて、キスした。

「ッ?!///」


「お別れのチュー?笑
はよ行ってこいッ!!」


「・・・はいッ!!」




先輩、ありがとう。