恵実side
これは軽いゲーム。
梨南が本当に好きな方を選べるゲーム。
あたしは森本先輩に言った。
「梨南、どっちを選ぶと思いますか??」
「・・・・・・オレ。」
先輩は少し考えて、不安そうに言った。
先輩には、もうあたしが考えていることが、理解出来ているみたいだ。
流石。
「なんでですか??」
「・・・・・・俺は、梨南の気持ち解ってて告ってん。ちゃんと、『鈴奈を選んでもええよ。』ってゆーてんけど、結局付き合ってくれてん。俺の事選んでくれてん。やから、やから大丈夫やねん。」
「・・・・・・もし、王様ゲームで、梨南と鈴奈君がキスする事なったら、どーしますか??」
「選ぶ時間なんて作らん。」
あたしは、キレた。
なんで、この人は、好きな子の幸せ願えんのやろ。
多分、真琴やったら、鈴奈君やったら、優しく、時間作ってくれる。
知らん間に、泣きながら怒鳴ってた。

