〈………〉




家の中はシーンとしている。

俺たちの歩く音しか聞こえない。



しかも中は外見以上にボロくさい。

壁が剥がれていたり、木製の開閉扉が真っ二つに折れている。




「ここ、誰もいないじゃ…」
『奥じゃよ。』


俺が言い終わらないうちに、たかじぃが言った。





奥の部屋、六畳ほどの和室に入った。