どのぐらい階段を登っただろう。 10階分ぐらいか いや、もっと登ったかもしれない。 『ここから地上だよ!』 遂に一番上まできた。 「なんでトンネルにおったの知ってんねん?」 純平が言った。 『あれはねー。トンネルに道路標識のようなのあったの分かった?』 「あれがなにか?」 凛々が聞く。 『あの標識の一番上に、防犯カメラがついてるんだよ。小型のね!』 『ちなみに全部の標識に付いてるんだよ。』