また俺らはハヤシに連れてかれてた。 今度はさっきの梯子が降りてくる所のドアとは違い、普通の非常階段にきた。 「あのナガイって誰ですかぁ?」 非常階段を登りながら亜希が聞いた。 『私の上司さ。』 ハヤシはフッと一瞬笑い、続ける。 『厳しい人だよ。規律に従わないとすぐ怒るんだ。』 「規律って??」 『まぁルールみたいなもんだよ。会社にだって、君たちの学校にだってルールはあるだろ?!』 ハヤシはどんどん登りながら話す。 「まぁあるけど。」