――――――
―――――
――――
―――
――



―2000年6月






「大丈夫?」


「うん!」



小さな少年が返事をした。


元気な声。





「じゃあ一緒に行きましょ。」



少年は女の人の斜め後ろにつき、歩き始めた。




タンタンタン…


階段を一段一段登る


登って左に曲がると、ガヤガヤうるさい声が聞こえてきた。