全く中の様子が見えない。

確か、昔も結構な数の木があったけど、ここまでではなかった。

今はまるで何かを隠しているかのようだ。
周りに比べ異様に生い茂っているから、久しぶりに来た俺達は変な違和感を覚えた。




「あの森の中やろ!」

「…でも、こっちにも倉庫あるけど。」

森の隣の抜け道を挟んで、逆側に真新しい倉庫がある。


きっとおれらが小学校の終わりぐらいに出来た物だろう。

4人とも初めて見た。



すると純平が新しい倉庫に向かった。


おれも後を追う。



「綺麗やな!(笑)」
夕日とコラボしていい色になっている。


「この倉庫、鍵付きじゃん。けど、もう今は普通か。」



どこにでもあるような倉庫で、当たり前の様に鍵も付いていた。



純平が開けようとしたが、もちろん開くわけない。


俺達は戻った。



それからチャリを置いて、4人で森の中にあるだろう倉庫に向かう。