「そっか…」
真理はそういった。
「昨日、あれからどうだった?」
一番聞きたいことを
たずねた。真理は
言いにくそうにいった。
「てっちゃん、めっちゃ怒ってた。その後、彼女が迎えにきて、二人で行っちゃった……」
「……」
「…でもね!」
真理が思い切ったように
言う。
「てっちゃん淋しそうな顔してた。だってこのクラスで一番可愛いの、藍だっていってたらしいよ!」
嘘…。
そういえばさいしょの
クラスの時。
男子たちが女子に
ランキングつけ
てたっけ。哲也君、
私のこと言っててく
れてたんだ。
…嬉しい。
