「ね、てっちゃん」
放課後。
哲也の友達の女子や
男子が集まった。
「今日さぁ、香苗の誕生日じゃんっ?カラオケでもいって祝おうよー!」
哲也はばつの悪そうな
顔を浮かべている。
あぁ、そうか。
今日は哲也君、
1ヶ月記念でデート
するのか…。
その時、私は少し邪魔を
したい気分になった。
「私もいきたいなぁ。っていうか香苗、哲也君の幼なじみなんでしょ?」
「そだよー。幼なじみなら祝ってほしい、みたいな」
香苗は笑いながらいう。
「だよねえ。でも今日、哲也君デートなんだって」
「…」
みんなは黙って
哲也をみた。
