嘘つき修二は、言葉に詰まった、 ヤクザを毛嫌いする女、月子……俺は…あんたが大嫌いなヤクザなんだよ。 あんたの父を殺した奴と同類項さ。 体には、あんたがムカムカする墨入ってんのさ。 いったい、どうすりぁいいんだ? いつか、話すべきか…さらけ出し…ぶつかってみるか……。 それとも、何もないまま、お客とホステスの清い関係続け、自然に別れていくか……。 先がわからないや、先が読めないや……。 修二は、熱い酒を喉に流し込んだ。 恋が作った嘘……日に日に成長していく。 嘘が…物語を進める。