日曜の夕方、二人は都内のホテルロビーで待ち合わせた。

修二がレストランを予約していた。

それぞれの思いを胸に、ぎこちない態度の二人に、よそよそしい空気が流れる。


修二さん、私は初めて会った日から、ずっとあなたとの一期一会を感じてきたわ。

今日のあなたの様子は、たぶん今までと全然違う。

きっと、これが本当に最後の最後。

応える事出来ない私を許して……。

こんなに尽くしてくれたのに、ごめんなさい……。

溢れる程の感謝と謝りで、もういっぱい、いっぱい……。