いつも慰め役だった俺。
詩歌を泣かせる奴は許せなかった。
ただじゃおかねぇって気持ちは、気持ちだけにとどまらなかった。

俺の拳は、詩歌を泣かせた奴を殴るためにある。……と言ってもいいほど、俺の殴る相手は全てが詩歌を泣かせた奴だった。

"あんな奴の為に泣くな"、と。

"詩歌に泣かれる相手が羨ましいぐらいだ"、と。

何度思ったか分からない。


それが今―…。