「んだよ。黒神になんか言われたのか?」

「別に……」

「ったく!で、紙は?」

「……」

俺は無言で祐樹に紙を渡した。


「…無愛想な奴だな」

むっとする祐樹なんて今はどうでもいい。

自分の事で手一杯だ。

俺はどうかしてる。

俺は―…詩歌を泣かせた事を喜んでいる。